2018.07.25昔ばなし

おかいさん

熱中症で脱水・・・ってCM見ていたら

「水分だらけの茶粥は、夏場にぴったりではないか!」

と、脳内連想ゲーム発動。

久しぶりに、おかいさん(茶粥)を炊きました。

 

実家では、茶粥は食卓の常備品。

炊きたてアツアツさらさら茶粥も

冷蔵庫で冷やしたトロトロ茶粥も

どちらも美味しかった。

茶粥オン冷やごはんも、絶妙の食感です。

 

もしかしたら若いジモッティには

馴染みがないかもしれませんが

江戸時代から食べられている

和歌山県人のソールフード(のはず)「茶粥」

「美味しんぼ」でも紹介されています。

 

和歌山県は、面積の4分の3が森林。

平地が少ないから、当然、コメの収穫も少ない。

しかし、容赦なく年貢は取り立てられます。

仕方なく、少量の米で満足感を得られる

茶粥を食べていたらしく

「茶粥」は貧しさの産物なのでした

(水ばっかで、食べても、すぐお腹空きますからね~)

実は、和歌山は醤油、金山寺みそ、鰹節の発祥の地。

貧しい中、ご先祖サマ、頑張っていたんですね(合掌)

 

ウィキペディアによると

「茶粥は茶を用いて作られる粥の総称で、

 米の他に野菜や芋、豆を入れる事が多い。

 地域によって自家製の番茶、ほうじ茶、粉茶が用いられ、塩加減も異なる。

 奈良県・和歌山県・三重県の伊賀では

 昔から「おかいさん」の愛称で親しまれ常食となっていた」

だそうです。

 

昔、畑の隅っこに、お茶の木がありまして

釜で煎って乾燥させて、

カンカン(一斗缶)に保管してました。

どの家も、自家製の番茶を使っていたんだろうと思います。

なかなかの自給自足。

うちの茶粥は、コメのみで、塩味は付けない。

芋や野菜は入れてなかったですね。

 

でも、嵩増しするなら、白粥でも同じだと思いますが

なんで、「茶粥」が定着したんでしょうね。

普通に、こんなん、売ってますからね~

和歌山では「粥」=「茶粥」

白粥は、病気の時の食べ物となっております。

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