2019.03.15あかちゃんのこと

離乳食を食べない理由を考えよう ~その1~

3月9日(土)10日(日)

「すくすくプロジェクトセミナー」を受講してきました。

講師は、『べびぃケア』の著者のおひとり杉上貴子先生。

<講座内容>
Part1 口腔機能編(口腔機能と運動発達の関係&機能を促す食具)
Part2 発達と姿勢編(子どもの動作・行動の基礎&育児行動支援のポイント)
Part3 アセスメント編(姿勢と発達のアセスメントプロセスを学ぶ)

 

さて、一般的な離乳食教室では

「月齢に合った離乳食の進め方」
「食材や食材の大きさ・量の目安」
「献立について」

というような内容のお話がメインになることが多いですね。

でも、なかなか離乳食がすすまないお子さんの場合

いくら「食べ物の工夫」や「楽しい食卓の演出」などを頑張ってみても

ちっとも解決しなくて、ママが思い悩むことも結構あります。

そんな時、どうしたらいいのでしょうか?

 

私も、相談を受けて悩んだケースがありましたので

今回、学んできたことも含めて、お伝えしていきます。

給食のライン素材

生後しばらくは、自分の手足も思い通りに動かせない赤ちゃん。

でも、日を追うごとに、できることが増えていきます。

逆に、歳を重ねていくと

今まで難なく出来ていたことも、少しずつ出来なくなりますね。

還暦(暦が還る)って、何て巧く表現された言葉なんだろうと感心します。

 

さて、赤ちゃんの運動機能の発達には原則があります。

頭から身体の下の方へ発達する
身体の中心から末端へ発達する
原始反射、粗大運動、微細運動の順番で発達する

発達は個人差が大きいのですが、一定の方向性、順序、連続性があります。

また、身体の別の部位と協調しながら発達が進むことも知られています。

定頸(首据わり)、寝返り、寝返り返り、ズリバイ、四つ這い姿勢、お坐り

ハイハイ移動、つかまり立ち、伝い歩き、などの『粗大運動』

口腔の成長(形態)や嚥下(機能)の発育発達に大きな影響を与えます。

 

私たちの『からだ』はすべて繋がっています。

『食べるという機能』がうまく働くためには

からだ全体の発育発達や姿勢がとても大切になります。

つまり、「食べる」がうまくできない場合、

顎の発達・舌の位置・口周りの筋肉など、お口周辺の問題だけでなく

粗大運動がどこかでつまづいたり、飛び級している可能性があるということです。

 

以前のブログでもお口の発達について

歯科医師の記事を載せていますので、読んでみて下さい。

「お腹の中から始める口腔保健と発育支援」

 

次回は、まず「お口のお仕事」についてみていきましょう。

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