2017.06.11研修会のはなし
サプリメントを飲む前に
江戸時代半ば(1713年)に
福岡藩の儒学者、貝原益軒によって書かれた
『養生訓』(ようじょうくん)。
現代の予防医学に通じる健康指南書で
益軒先生によりますと
養生とは「変」に備える術で
気候(季節)・環境・年齢など
いろいろな「変化」に対応できる力をつける事。
胃腸に負担をかけないよう「腹八分目」
早寝早起きを心がけ
こまめに体を動かすのが
病気をせずに長生きするコツだそうです。
ごもっとも・・・です(^_^;)
北斎漫画にも
「食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝過ぎ」は病気のもと
なんて描かれているようで・・・。
結局、大切なことは
昔から、なんにも変わっていませんね。
科学技術は飛躍的に進歩しましたが
ヒトのからだのしくみは、300年前と同じですから。
ただ、ごちそう&スイーツ食べ放題
座りっぱなし&夜型生活になりがちな私たちが
からだのしくみを維持するためには
相当の努力が必要なようです。
なかでも、日々の食生活には気配りが必要で
旬の食材をバランスよく食べることが大切。
これは、
のセミナーでも強調されていました。
ところで
「50年前より、野菜の栄養が減っているので
サプリメントで補わないといけない」
という売り文句は、真っ赤なウソらしいですよ。
理由は、以下のとおり。
①以前に比べて、測定方法がより厳密になっている
②旬でない時期の野菜を測定している
(今、野菜は通年出回っているが、旬でない野菜の栄養価は低め)
つまり、新鮮で美味しい旬の野菜は
今でも十分、栄養があるので
恵みの時期に頂きましょう、ということですね。
それから
「安い」「簡単」「見かけがキレイ」「腐らない」
という食べ物を追求したために
必要以上の添加物が入っている加工品を食べるのは
できるだけ控えた方が良い、とも・・・。
添加物のなかった江戸時代に比べて
食生活への注意事項がますます増えてしまいました(-_-;)