2017.07.01あかちゃんのこと
なぜ、反り返るの?
先日来、4~6カ月のお子さんとママが
(うち、一組はパパも一緒)
続けて3組、ケアに来て下さいました。
心配なことは、それぞれ
「からだがかたい」「反り返る」
「頭のゆがみ」「首の据わりが遅い」
でした。
首が据わるとは
「赤ちゃんの後頭部を支えなくてもグラグラしない状態」
「赤ちゃん自身が自分で頭を支えて
どんな姿勢でも自分で頭を自由に動かせる状態」
のことをいいます。
単に、首をまっすぐにできることではありません。
赤ちゃんを縦抱きにした時に
「少しの間だけ首をまっすぐ支える」
だけでは、首が据わったとはいえません。
英語では首据わり=「hold head up」というようです。
首が据わる前の赤ちゃんは
重い頭を支えられるような、筋肉や骨がまだ十分に育っていません。
首が据わる前から縦抱きにすると
重い頭や胴体を支えようとして
未熟な腹筋や背筋に力が入りすぎて体が緊張します。
毎日の縦抱っこで、この緊張を続けていると
体に「反り」や「かたさ」となって現れることがあります。
つまり、早い時期からの縦抱っこは
「反り返り」につながりやすいのです。
たとえ、頭が後ろに倒れないように
後頭部を支えていたとしても
重力は頭頂方向からかかりますから
赤ちゃんは、不安定な状態で重い頭を支えようとして
頸をすくめて肩に力を入れて頑張るので
結局、からだ全体を緊張させる結果になります。
そして、反りが強い子は
一定方向に反ることが多いので
どうしても、頭のゆがみを伴いやすくなります。
からだを曲げるということがきちんとできてこそ
次の、伸ばす動きができるようになります。
ところが、初めから
いつも伸ばして突っ張る、からだの使い方を身につけてしまうと
曲げる動作が必要な時に、うまく曲げることが出来ません。
つまり、反りが強い子は、丸くなるのが苦手です。
反るのが得意だから、背筋が強いと思うかもしれませんが
腹筋が弱くて丸まれないから、反っているだけで
背筋も決して強いわけではないのです。
そのため、反りの強い子は
うつ伏せが苦手な子がほとんどで
腹筋や背筋がバランスよく育っていないために
首の据わりも遅れがちになります。
来て下さった、それぞれのお子さんの
月齢と発達に応じたケアの仕方をお伝えしたのですが
苦手な動きをすることは、
はじめは、赤ちゃんも嫌がりますので
ママもパパも泣かれるのはつらいですね。
でも、そのままにしていると
自分の思うようにからだを動かすことが
ますます苦手になってしまいますので
ここでひと踏ん張りして下さいね。
胎児期の姿勢が原因で
生まれた時から、反りが強い子もいます。
今後、出産を控えている方は
妊娠中からの骨盤ケアで
胎児の時から、良い姿勢で過ごさせてあげること
そして、新生児期からのまるまる育児をお勧めします。
ぜひ、こちらの本も、ご覧下さい👇