2018.10.18あかちゃんのこと
赤ちゃんの頭のゆがみ~その3~
「位置的頭蓋変形症」の予防のしかたです。
赤ちゃんの柔らかい頭。
お世話の仕方でゆがめてしまわないように・・・
<授乳の時は、左右交互に抱っこして飲ませましょう>
母乳は、ほぼ、両方のおっぱいで授乳しますが
哺乳瓶で飲ませる場合、自分の抱きやすい側で抱っこすることが多くなります。
片腕ばかりで抱かないように気をつけましょう。
<横向き寝の時間を作りましょう>
仰向きだけで寝かせていると、後頭部が絶壁になってしまいます。
横向き寝も取り入れましょう。
顔を横に向けるだけではなく、からだ全体を横に向けます。
もちろん左右どちらも向かせてください。
授乳と授乳の間、横向きで寝て構いません。
この時、背中が反り返らないように気をつけましょう。
タオルなどを丸めて筒状にし背中側を支えてあげると安定します。
こうすることで、向き癖を予防出来ますし
赤ちゃんの頭の同じ場所に圧力がかかるのを防ぎます。
<赤ちゃんを寝かせる時、頭の位置をかえましょう〉
赤ちゃんの頭の位置を、大人から見て左側に寝かせている場合
呼びかけやお世話は、赤ちゃんの右側からアプローチすることになります。
すると赤ちゃんは、右を向く癖がついていきます。
赤ちゃんを寝かせる時は、頭の位置を交互にかえましょう。
(たとえば一日おき・・など)
ベッド以外の場所でも
ついつい同じ側からばかりアプローチしていたり
赤ちゃんが、同じ方向ばかり向いていたりしませんか?
音や光の入る方向なども影響してきます。
メリーを置く場所なども気をつけて
反対側も向くようにしてあげてくださいね。
<生後一か月を過ぎたら腹ばいの練習を始めましょう>
いきなり、布団に腹ばいにするのがこわい時は
まず、パパかママの胸の上での腹ばいから始めてみましょう。
腹ばいにする時は、硬めのお布団の上で、顔は横向きにします。
必ず、ご両親もしくは保護者の方が赤ちゃんのそばにいる状態で
鼻を塞いでいないか確認しながら行いましょう。
最初は嫌がってぐずるかもしれませんが
慣れてきたら、だんだん時間を長くしていきましょう。
そして「起きている時には、腹ばいにする」回数を増やします。
赤ちゃんは、自分で頭を上げようとしますので
背筋や、首の力などが鍛えられ発育が促されます。
ハイハイの準備にもなりますし、頭の骨にかかる負担からも解放されます。
赤ちゃんが、ご機嫌に腹ばい練習をするために
お父さん・お母さんも腹ばいになり、赤ちゃんと顔を合わせて一緒に遊ぶ
赤ちゃんが顔を上げる方に、おもちゃを置いて赤ちゃんの興味を引く
などの方法を試してみてください。