2017.04.25ねこのはなし

気持ちの逃げ場所

ウチのおネコ様が

あんまりやらかすんで

ええ加減頭にきて、別室に隔離したら

扉をこじ開けようとして

ひたすらガリガリガリガリ

こんな羽目に

 

「ネコ」という

自分にとっては未知の生物の扱いに

ほとほと困り果てた私は

すがる思いで、保護部屋の方に現状を相談しました。

 

帰ってきたメールのお返事は、たいへん奥深いものでした。

 

「大切に育てていただいてる様子がよくわかります

 ありがとうございます」

➡私のつたない対応を責めることなく

 頑張りを”認めて”くれる

 

「たぶん子猫の時期に親や兄弟から離され

 子猫時代の噛み癖が直らないまま

 ずっと1匹で成長してきたかもしれませんね」

➡私が困っている問題行動の”原因”を考えてくれる。

 親や兄弟猫としっかり遊ぶことが出来なくて

 社会化のチャンスを逸してしまったようだ。

 

「噛んだら、叱っても大丈夫です。

 表情も分かるので、怒った顔で叱ってください」

➡叱っていいのかどうかすらわからない

 ネコ飼育の初心者に

 ”具体的”に教えてくれる。

 

「噛み癖がひどくて2匹目を迎えた里親さまからは

 ピタリと噛むのが無くなりましたと連絡が来ますので

 お試しでもう1匹迎えてみても良いかもしれません」

➡困りごとが改善出来そうな”対策を提案”してくれる。

 

そして、なんといっても、このアドバイス。

「でも、ジル君になかなか

 愛着が湧かなかったり

 可愛いと思うより

 困ったという気持ちが大きいようでしたら

 いつでも引取りますので

 悩まず、気軽に、

 いつでもご連絡くださいね」

➡もう、私の気持ち、すっかりお見通しです。
 
 ほとんど嫌いになりかけていましたから。

 そして、何より、ネコへの愛情があふれています。

 攻撃行動の結果としての「飼い主との関係悪化」

 関係悪化の結果としての「飼育放棄」

 我慢して飼い続けたとしても

 よい関係を築けないままでは

 結局、弱い立場のネコが不幸ですものね。
 
 そして、飼い主も。

 

もちろん、一生面倒見る覚悟でお迎えしましたが

「いつでも相談出来るんだ」

「最悪の場合、引き取ってもらえるんだ」

と思えるだけで

気持ちが、すーっと楽になりました。

「もうちょっと、頑張れそうな気がする」

逃げ場所の大切さ、身に沁みました。

 

楽だから反ってる?の記事に

インターネットの情報を鵜呑みにせず

「自分で考えましょう!」って書きましたが

そして、それはとっても大事なことではあるのですが

「経験ないんだから、鵜呑みにせざるを得ないわなぁ~」

だって、いろいろ、わかんないもん。

私だって、ママだっておんなじだ。

 

ネコとの生活

そして、保護部屋の方の言葉は

改めて、助産師の心得を教えてくれました。

 

ジル君。

まだまだ、ずっと

山あり、谷ありだと思うけれど

仲良くやっていきましょう。

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