2017.07.01あかちゃんのこと
なぜ、反り返るの?
先日来、4~6カ月のお子さんとママが
(うち、一組はパパも一緒)
続けて3組、ケアに来て下さいました。
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心配なことは、それぞれ
「からだがかたい」「反り返る」
「頭のゆがみ」「首の据わりが遅い」
でした。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/04/akachan_cry.png)
首が据わるとは
「赤ちゃんの後頭部を支えなくてもグラグラしない状態」
「赤ちゃん自身が自分で頭を支えて
どんな姿勢でも自分で頭を自由に動かせる状態」
のことをいいます。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/07/akachan_mother.png)
単に、首をまっすぐにできることではありません。
赤ちゃんを縦抱きにした時に
「少しの間だけ首をまっすぐ支える」
だけでは、首が据わったとはいえません。
英語では首据わり=「hold head up」というようです。
首が据わる前の赤ちゃんは
重い頭を支えられるような、筋肉や骨がまだ十分に育っていません。
首が据わる前から縦抱きにすると
重い頭や胴体を支えようとして
未熟な腹筋や背筋に力が入りすぎて体が緊張します。
毎日の縦抱っこで、この緊張を続けていると
体に「反り」や「かたさ」となって現れることがあります。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/07/P1160820-571x500.jpg)
つまり、早い時期からの縦抱っこは
「反り返り」につながりやすいのです。
たとえ、頭が後ろに倒れないように
後頭部を支えていたとしても
重力は頭頂方向からかかりますから
赤ちゃんは、不安定な状態で重い頭を支えようとして
頸をすくめて肩に力を入れて頑張るので
結局、からだ全体を緊張させる結果になります。
そして、反りが強い子は
一定方向に反ることが多いので
どうしても、頭のゆがみを伴いやすくなります。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/04/DSCN2214-667x500.jpg)
からだを曲げるということがきちんとできてこそ
次の、伸ばす動きができるようになります。
ところが、初めから
いつも伸ばして突っ張る、からだの使い方を身につけてしまうと
曲げる動作が必要な時に、うまく曲げることが出来ません。
つまり、反りが強い子は、丸くなるのが苦手です。
反るのが得意だから、背筋が強いと思うかもしれませんが
腹筋が弱くて丸まれないから、反っているだけで
背筋も決して強いわけではないのです。
そのため、反りの強い子は
うつ伏せが苦手な子がほとんどで
腹筋や背筋がバランスよく育っていないために
首の据わりも遅れがちになります。
来て下さった、それぞれのお子さんの
月齢と発達に応じたケアの仕方をお伝えしたのですが
苦手な動きをすることは、
はじめは、赤ちゃんも嫌がりますので
ママもパパも泣かれるのはつらいですね。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/04/ikuji_noiroze.png)
でも、そのままにしていると
自分の思うようにからだを動かすことが
ますます苦手になってしまいますので
ここでひと踏ん張りして下さいね。
胎児期の姿勢が原因で
生まれた時から、反りが強い子もいます。
今後、出産を控えている方は
妊娠中からの骨盤ケアで
胎児の時から、良い姿勢で過ごさせてあげること
そして、新生児期からのまるまる育児をお勧めします。
ぜひ、こちらの本も、ご覧下さい👇
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/07/08776ee37e8ffff4ce65c2f8882a62c0.jpg)
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