2017.07.06あかちゃんのこと

赤ちゃんの発達 ~その1~

赤ちゃんの運動発達には、一定の順序性があります。

上から下におりていくのです。

順番は「目➡首➡腕➡腰➡脚」

めやすの動きとしては

【首座り】➡ 【寝返り】➡【四つ這い】【お座り】

➡【つかまり立ち】➡【一人歩き】です。

そして、それぞれの段階には、

とても重要な意味があります。

 

両親から受け継いだ要因や生育環境

こども自身の性質などによって

発達の速度はひとりひとり違います。

ほかの子どもと比較することは、意味がありません。

焦らずゆっくりと見守ることが大切です。

ただし、運動発達の順番とスピードは、おおむね決まっていますので

あまりに、マイペースの育児では

標準の発達から外れることもあります。

するべきことをするべき時にしないと

重要な要素を身につけないままになってしまうからです。

 

また、運動発達は「してもらう」のではなく

「自分でできる」ことが大切です。

 

「ひとりすわりは7~9ヵ月の期間」となっていますが

6カ月くらいでしっかり座っている赤ちゃんの多くのママは

赤ちゃんチェアを利用しているようです。

実は、ハイハイをしない子は、結構な確率で

早くから赤ちゃんチェアを使って座っていた、と言います。

 

赤ちゃんにとってお座りは

遠くや高いところを見ることができて

おもちゃも両手で遊べる大好きな姿勢です。

赤ちゃんがチェアに座って機嫌よく遊んでいれば

きっと、ママも自由な時間ができて嬉しいですね。

でも、ママに支えられながら膝に座るのと、

椅子にひとりで座らせられるのとでは

赤ちゃんの腰にかかる負担が違います。

腰が座っていない赤ちゃんに

発達に合っていない無理を強いることになります。

「お座り」は

大人に座らせられるのではなく

赤ちゃんが「自分で座ること」が重要なのです。

 

それに「ずりばい」や「はいはい」を始める前から

長時間お座りさせてしまうと、その姿勢が気に入ってしまい

苦手なうつぶせはしようとしません。

すると、大事な「はいはい」をスキップして

すぐに立ち始めてしまう子がでてきます。

 

はいはいのような「交差性の全身運動」の経験が少ないまま

2本足で立ち上がってしまうと

全身が協調したからだの使い方ができません。

 

はいはいは、必ずしないといけないものではない

 「子供の成長に、絶対こうだっていうマニュアルはない」

 はいはいをしない子もいて当たり前

というようなアドバイスも見かけます。

 

いえいえ。

そんなことはありません。

「はいはい」は、本当に大切な過程なのです。

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