2017.11.09研修会のはなし

愛着障害と発達障害❷

前回ブログの続き

「親子関係のウソ・ホント」の解説です

 

のタイプは叱れば叱るほど、心を閉ざしたり、大暴れするので逆効果

集団対応は「1対多」。必要なのは「1対1」の

「一緒にいる時間の長さ」と「子どもの寂しさに気づけるかどうか」は別

夫が参加しているかどうかより、妻が「育児に参加してもらっている」と感じているかどうかが肝心

は無関係

だそうです。・・・納得。

 

「愛着を形成すること」は子どもの成長において

どんな意味があるのでしょうか。

子どもの成長における愛着の重要性は、大きく分けて3点あるそうです。

◇人への基本的信頼感の芽生え

子どもは特定の養育者との間に愛着を築くと

その養育者に甘え、依存するようになります。

「養育者に甘え、受け入れられる」

そのようなやりとりを通じて

人とかかわる楽しさや喜びを体験することができます。

 

◇自己表現力、コミュニケーション能力を高める

愛着を形成した相手に対して

「自分の要求を伝える」

「相手の要求を受け入れる」

ということを通して

表現力やコミュニケーション能力を獲得します。

 

◇自己の生存と安全を確保する

子どもは不安や危機を感じた時に

愛着の対象者を「安全基地」と見なして、自分の身を守ろうとします。

安全基地とは、自分の知らない世界に対して

好奇心を抱き、探索しようとする時に

子どもが拠り所とする存在です。

子どもが母親との愛着を形成した場合

母親を安全基地と見なします。

不安や恐怖、心理的・身体的苦痛を感じた時

安全基地である母親のもとに戻って、安心感を得るのです。

子どもはこのような「探索と避難」をくりかえすことよって

好奇心や積極性、ストレスに耐える力を身につけていきます。

 

愛着関係が適切に築かれないと、

その後の人間関係の持ち方に影響が出てしまいます。

 

私が印象深かったのは

「子どもが望むときに望む愛情をもらえず

 子どもが望まない時に望まない愛情を押し付けられている」

愛情の行き違いという関係性の視点です。

私自身も

「こどもの呼びかける声」

「こどものこころの声」

ちゃんと聞けていなかったと思います。

今さら、遅いけど、ごめんなさい。

 

愛着修復のプログラムや支援の方法については

愛情の器」モデルに基づく愛着修復プログラム』

をご参照下さい。

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