2018.03.16あかちゃんのこと
反りやすい抱っこしてませんか?
週末、生後4カ月の女の子が
お母さん、おばあちゃんと一緒に
赤ちゃんケアを受けにいらして下さいました。
いちばんの心配事は、からだの反りです。
授乳の時も、反り返りますので
良いポジションで授乳を始めるまでに時間がかかります。
また、腹ばいにしても、反り返るので
左右にぐらぐらして姿勢が安定しません。
お母さんに伺うと、早い時期から
「たて抱き」をしていたとのことでした。
今の抱っこも、股関節が伸びていました。
子宮の中は、ほぼ無重力。
筋力の未熟な胎児でも
羊水の中で、手足を動かすことが出来ます。
ところが、生まれてくるのは、いきなり重力のある世界。
筋力の未熟な赤ちゃんは、まだまだふにゃふにゃで
重力に逆らうことはできません。
「首が据わる前からのたて抱き」
「背中や手足をまっすぐに伸ばした横抱き」
「かたい布団に、いつも仰向けに寝かせる」
「両脇に手を入れて抱き上げる」
などのお世話のしかたは
「反り」「硬さ」の原因となることが多いのです。
首が据わるのは、3~4カ月頃。
早い時期からのたて抱きは、首据わりの練習にはなりません。
「首がしっかりした」というだけでなく
肩や腕で支える力と
からだ全体での姿勢のコントロールが大切だからです。
背中を反らない姿勢をとるには、腹筋が必要。
反っているのは「背筋が強い」のではなく
からだが緊張して硬くなっていて、腹筋も弱いのです。
反りの強い赤ちゃんは、からだを支える力が弱いので
うつぶせ姿勢を嫌がります。
「嫌いだからうつぶせをしない」という悪循環に陥ると
支える力が育ちません。
腹ばい練習をしてあげることが大切です。
手を使ってからだをささえ
手を使うことで、手先も器用になっていきます。
まる抱っこ・まるねんねをしていなくて
反りの強い赤ちゃんの場合、まるくなることが苦手。
ついつい、そのまま、たて抱きや反り抱きを続けてしまいがち。
でも、「うつぶせ嫌い」「はいはい苦手」は、のちのちに影響します。
今日からでも
手足をからだの中央にそろえたまる抱っこ
腹ばいの練習(まずは、胸の上で腹ばい・ロールタオルを使うなど)
などを始めて、毎日続けてみて下さい。