2018.08.08あかちゃんのこと
夜泣きの原因~その1~
育児の困りごとで多いのが
赤ちゃんの「睡眠」に関すること。
①寝つきが悪い
②一人で寝ない
③昼夜逆転
④夜間覚醒
の順に多かったそうです。
(出典 2107日本公衆衛生学会総会 発表資料)
反り癖がつくと、赤ちゃんは姿勢のつらさから
しっかり眠ることができません。
出産後すぐから、赤ちゃんの背骨のCカーブを守る
『まるまる抱っこ』
『まるまるネンネ』
で、赤ちゃんの姿勢を整えるのはとても大切。
そして、他にも大切なことがあります。
実は、日本の赤ちゃんは、とても「遅寝」
その「遅寝」が夜泣きの原因のひとつ、と言われています。
生まれたばかりの赤ちゃんは体内時計が未熟で
3〜4時間ごとに寝起きを繰り返す
「多相性睡眠」をとっています。
昼夜の区別なく寝る時期のなので
寝る時間も赤ちゃん任せでOK。
そもそも夜泣きとは
睡眠リズムが整いはじめた
生後約6カ月から1歳半くらいまでの赤ちゃんが
“特別な理由”がないのに
突然、夜に泣いてしまうことを指します。
体内時計の機能が十分に備わっていない新生児期は
昼夜関係なく起きて泣くため
新生児期の赤ちゃんが夜に泣くことを
「夜泣き」とは呼びません。
3か月頃を過ぎた赤ちゃんには
少しずつ体内時計(概日リズム)が備わってきて
朝、昼、夜を認識できるようになります。
そのため、赤ちゃんの睡眠リズムが乱れることがないよう
生活リズムと環境を整える必要があります。
リズムが乱れたまま5~6ヶ月を迎えると
赤ちゃんの激しい夜泣きの原因となることがあるからです。
体内時計は、光の強さに影響を受けます。
「できるだけ寝ていてもらいたいし・・・」と
朝になってもカーテンを閉め切っていたり
夜は遅くまで、リビングで蛍光灯の下で寝かせていたり
寝ている赤ちゃんのそばでスマホを触っていたり・・・。
夜型生活の定着した大人に合わせていては
体内時計がうまく働きません。
睡眠リズムだけでなく
成長ホルモンなどのバランスにも影響が出ます
生後3か月を過ぎたら
朝は8時までにはカーテンを開けて起こし
「明るくにぎやかに」
夜は8時までには寝室に移動し
「暗く静かに」
早寝早起きの習慣をつけてあげましょう。
生活リズムを作るときに
(清水悦子著、かんき出版)
「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 」
(ジーナ・フォード著、朝日新聞出版)
などの本が参考になります。
赤ちゃんの月齢に応じた昼寝の回数や時間
食事や入浴のタイミングなどが紹介されています。
続いては「寝かしつけの習慣」について、です