2018.08.27ゆる日記
黒部ダムに行ってきました
数年前に『黒部の太陽』という映画を見て
どうしても行きたいと思っていた黒部ダム。
念願かなって、ようやく訪れることが出来ました。
観光スポットとして人気の
「くろよん」こと黒部ダム。
戦後の急速な経済復興期を迎えると
関西では、停電なども頻繁に起きて
深刻な電力不足が社会問題になっていました。
そこに電力を供給し、日本の経済成長を支えた「くろよん」。
特設会場では
くろよん建設の歴史の映像が流れていました
冬が到来すると厚い雪で覆われ、気温は零下20度。
5ヶ月間は閉ざされた場所となる過酷な建設現場。
その工事は難航を極めたそうです。
完成までに、7年の歳月と513億円の工費
延べ1千万人の人手を要しました。
大町トンネル破砕帯からの大量の水や土砂の噴出
トラック・トロッコ事故や転落などの労働災害により
命を落とした171名の尊い犠牲があったことも
忘れてはなりません。
( 殉職者慰霊碑 )
ちなみに、竣工は昭和38(1963)年なので
くろよんと私は同い年・・・って、どうでもええ情報ですが
安定したエネルギーの供給は
安定した国家の維持・発展には欠かせません。
難局に命がけで挑み、見事に乗り越えた使命感や情熱は
「かんでん魂」と呼ばれているそうです。
昭和という時代背景だったからこそ完遂できた
世紀の大事業だったのでしょう。
黒部ダム建設に限ったことではありませんが
名もなきたくさんの人びとの努力と多くの犠牲があって
今、私たちは「便利で快適な」生活を享受できます。
現代の生活は、電気・ガス・ガソリンなど
エネルギーなくしては成り立ちません。
AIやIoTもエネルギーがなくては使えません。
どうすれば、未来の人びとに
限りある資源をバトンタッチできるのか?
エネルギーの多くを輸入に頼る日本は
環境問題も含めて
考えるべきことがいっぱいあるなあと
そんなことを考えながら
ダムの放流を眺めたことでした。
さて、今回、個人ツアーを予約していた
「山荘に泊まって楽しむ立山黒部アルペンルート」
遠足前の小学生のように
ウキウキわくわくして、心待ちにしていたのに
台風20号に翻弄されてしまいました。
風が強くて、ダムの外階段も降りられず
黒部湖遊覧船ガルベも運休で乗れず
立山では1m先も見えない霧の世界
次回からはその顛末を・・・。