2019.09.16研修会のはなし
妊娠・出産・育児に大切なものは?
田辺市の保健師さん対象の研修会に講師としてお招き頂きました。
開催は9月13日。
頂いたテーマは『妊娠期の過ごし方と胎児の姿勢について』
まずは、女性のからだ「今と昔」
とにかく「簡単・楽・便利」な生活に慣れてしまった私たち。
運動不足・筋力不足・体力不足・姿勢の悪化・・・エトセトラ。
動物としての「生きる力」はどんどん低下する一方。
筋力低下だけでなく骨盤の形まで変わっています。
骨盤のゆるみやゆがみは胎児姿勢にも影響します。
そして、ゆるみゆがみは生活習慣が原因です。
切迫早産の診断を受けたら「安静」を余儀なくされます。
妊娠継続が最優先ですから「安静」は仕方がないのですが
「安静」は、体力・筋力低下を招きます。
とにかく予防第一
外来でやっている体力度や姿勢のチェック
当てはまる方、要注意です(-_-;)
妊娠中の皆さんは、試しに5kgの米袋を持って
10分くらい部屋の中を歩き回ってみてください。
赤ちゃんはすぐに5kgになります。
出産したら急に体力・筋力がつくわけではありません。
今しんどい事は出産後もしんどいのです。
「自然な生活」をしていないのですから
ほったらかしでは「自然なお産」「安産」は難しい私たち。
よく登山に例えられる「出産」ですが、実際に、出産と登山は似ています。
何の準備もしないで、いきなり富士山に登ったら
よほど体力のある方以外は、途中でギブアップですね。
体力以外に骨盤周辺の柔軟性も大切です。
こちらは、ストレッチやセルフ体操をお勧めします。
これを読んで下さった妊婦さん、ぜひ取り組みを始めて下さいね。
ところで、日頃、妊婦さんや高齢の方々に
「運動しましょうね(*^-^*)」
って言ってる医療従事者の皆さ~ん(きっと言ってますよね~)
ご自分はちゃんとやっていますか?
ってことで、実際にやってみてもらいました。
今回、妊娠していらっしゃる保健師さんも参加されていました。
体幹チェックや体操をやってみて
体力不足を実感した方も多かったようですが
「からだを動かしたら楽になった」
「ちょっと動かしただけで汗が出てきた」という感想も頂きました。
「継続は力なり」
毎日するには努力が必要ですが、やるしかありません。
妊婦さんだけでなく、20歳を境に体力筋力は衰える一方です。
「中高年には中高年の体力作り」が必要です。
登山を始めて「体力」の大切さをしみじみ実感している私。
いつの間にか骨折しないように「筋トレ」やっています。
皆さん、一緒に頑張りましょう!(^^)!