2020.01.12ゆる日記

彩浜・白浜パンダ一家のルーツ①

2020年1月6日、NHK総合で放送された
「ファミリーヒストリー」
『パンダ・彩浜 〜白浜パンダ一家のルーツ〜』

番組史上初「動物」の主人公として
和歌山・白浜アドベンチャーワールド
1歳のメスのパンダ・彩浜が取り上げられていました。

名前の語尾に白浜の「浜」が付くため
「浜家(はまけ)」と呼ばれるパンダファミリー。
その16頭目で2018年生まれの末娘・彩浜を主人公にファミリーのルーツを探す番組です。
 

野生のパンダが生息しているのは
四川省などの山岳地帯で
標高1500~3000ⅿの竹の豊富な場所。

1869年。
フランス宣教師ダヴィドは
博物学調査のため四川省の山間の村を訪れ
白と黒の大きな獣の毛皮を見せられます。
見たこともない獣に驚いて
毛皮と骨をパリの博物館に送りました。
剥製になったパンダを見た人々も驚き
初めて世界中にパンダの存在が知れ渡ります。

やがて高額で取引される毛皮目当てに
乱獲されたパンダは
瞬く間に絶滅の危機に瀕しました。
1938年、中国政府はパンダの保護に乗り出し
パンダの捕獲が禁止されます。
ケガや衰弱した個体は保護されました。

中国全土の206の動物園を束ねている
北京の中国動物園協会には
世界中の動物園で飼育されている
全てのパンダの情報が集められています。
最近まで、パンダは絶滅危惧種でした。
(現在はレッドリストの危急種)
保護するためには血統を把握する必要があり
飼育パンダには一頭ずつ
「国際血統登録番号」
が付けられているそうです。

番号には、全ての情報が登録されています。
パンダの繁殖に、その血縁情報を使って
血が濃くなり過ぎないようにするわけです。

今回、番組スタッフは中国に行き
血縁情報を探してルーツを辿りました。

主人公の彩浜の番号は1154
父親の永明は390
母親の良浜は521です。

まずは父、永明のルーツをたどります。


(写真:アドベンチャーワールドHP~引用)

永明の父は良良(323)母は永永(245)
永永は野生で保護されたので
血筋を遡ることはできません。

良良の母は岱岱(148)父は楼楼。
(番組内で楼楼の番号は見つからず)
楼楼の父も母も野生。
岱岱の父は都都(54)、母は方方(124)
都都・方方とも両親は野生。

都都は1963年(推定3歳)に
方方は1972年(推定4歳)に
それぞれ四川省で保護されています。

2頭はそれぞれ北京動物園に送られました。

都都は健康で、毎年繁殖が可能な個体。
交配したメスは4頭。
生まれた子供は23頭。
非常に繁殖能力の高いオスでした。

1974年に生まれた岱岱(148)は
身体が大きく、全体のバランスも良く
とても整った容姿で
美しいパンダとして有名でした。

1986年、岱岱は9番目の子供
オスの良良を人工授精によって出産。
良良は展示用ではなく
繁殖専門のパンダとして
特別に育てられました。
そして、16頭の父になります。
良良は精子の質が良く
受精率の高いパンダだったそうです。

ところで、良良の兄はというと
1992年に上野動物にやってきたリンリン‼
彩浜の大叔父に当たります。

良良5歳の時、長男の永明が誕生。
永明は2歳で和歌山に来ましたが
現在27歳で、人間でいうと80歳。
すでに、15頭の父親ですが
ゲスト出演していた女性スタッフの
「おじいちゃんの都都が
 23頭の子供を持ったんなら
 永明も、もう少し頑張れるはず・・・」
という発言に対して、園長さんの
「頑張れ‼と簡単に言うけど厳しいよ
という男の立場での発言が印象的でした。

さて、そんな永明が日本にやってくるまで
さまざまな困難があったのだそうです。

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