2022.11.22山登りのはなし
奥穂高岳
登山を始めて4年目になります。
途中、コロナ感染拡大で、登れない時期もありましたから、実質は4年も経験を積めていません。
でも、4年かけてようやく、2022年の目標でもあった奥穂高岳に登ることが出来ました。
8月。山岳景勝地上高地。
有名な河童橋。ここは観光だけでもOK!
梓川に沿って歩きます。
横尾で一泊。
翌日、紅葉で有名な涸沢小屋の横を通って
ザイテングラートを登って
ようやく穂高岳山荘に到着。
しばらく休憩したあと
穂高岳山荘の横から奥穂高岳へ。
なかなか怖ろしげな岩場ですよね(-_-;)
難易度の低い山から、練習を積んで
こんなところにトライ出来るようになって感無量。
南アルプス北岳3193mに次いで
日本で3番目の標高3190mの奥穂高岳。
(富士山3776mってやっぱり高い)
山頂に立つ穂高神社の祠。
お陰様で、念願の奥穂高岳登頂
でも、頂上はガスって展望なし。残念😿
西穂高岳~北穂高岳の縦走路にある
ジャンダルムは見ることが出来ました。
ジャンダルムは私には無理ですが
拝めただけでも嬉しい~
翌日は槍ヶ岳が見えました。
山小屋のごはん。
食材はヘリで荷揚げされています。
(人が背負って運ぶところもあります)
本当に助かります~。
山小屋が「食」と「住」を提供してくれるから
重い水や食事やテントを
全部背負わなくても登ることが出来るんです。
50歳を過ぎると残された時間が身に沁みて
過ぎた日々やこれからの生き方について
いろいろ想いを巡らせるようになってきます。
中年クライシスってやつですかね。
身体のあちこちにガタがくるのを痛感する毎日。
訳もなく無気力になって気持ちはどんより。
受け入れざるを得ない「老い」という現実に
「あとはもう衰えるだけなんだな~」と
憂鬱な気持ちを持て余していました。
そんな中、登山に出会って「沼落ち」したおかげで
中年危機を乗り越えられた気がします。
「足腰」鍛えるのは、寝たきり予防にもなりますが
何より嬉しいのは
「出来ていたことが出来なくなる」
ばっかりだったのに
「出来なかったことが出来るようになる」
という喜びを、歳をとっても味わえるということ。
ささやかな目標を持って一年を過ごし
ささやかな達成感を味わうことが出来る。
本当にありがたいです。
厚労省の2019年のデータによると
平均寿命と健康寿命の差は
男性が8.73年、女性が12.07年。
なんと9~12年もの長い期間
自立した生活が出来なくなり
寝たきりなど、生活の質の低下も起こり
医療費や介護費がかかるということになります。
少子化の時代、周りのためにも自分のためにも
いかに健康寿命を延ばすかが重要ですね。
危険と隣り合わせの登山ですが
十分準備をして、楽しみたいと思います。