2018.02.09研修会のはなし
最新不妊治療❸
院長 宇都宮智子医師の講義レポートです。
テーマは『最新不妊治療と第2子不妊への対応』
私も、日進月歩の不妊治療については勉強不足で
よくわからない単語がたくさん出てきました。
なので、まずは言葉の理解から。
『ART』とは、(assisted reproductive technology)の略で
生殖補助医療と呼ばれます。
ARTの種類には、
(1)体外受精・胚移植(IVF-ET)
(2)顕微授精(卵細胞質内精子注入法、ICSI)
(3)凍結胚・融解移植
があります。
今は、大学病院だけでなく
広く民間施設でも治療が普及しています。
それから、受精の話になると
染色体やら減数分裂やらという単語が出てきます。
高校の生物の時間(もしかして中学かも?)に習ったはず
でも、多くの方にとっては ‘‘ちんぷんかんぷん‘‘ だったと思われる
『メンデルの法則』とか
『ショウジョウバエの実験』とか、ね。
理数系の苦手なワタシが解説を試みたところで
ぐだぐだで、ますます、わけわかんなくなるので
具体的な治療方法に至る概論は、潔くすっ飛ばしましょう。
センセイのお話のエッセンスだけ抽出
42歳までなら何とか妊娠できるが、43歳になるとむつかしい
以前、このブログでも「卵胞の加速度的減少」に触れました。
『加齢』は生殖の大敵なのですが
「妊娠したくても出来なくなる時が迫っているのがわからない」
という女性も多い・・・と、宇都宮先生はおっしゃっていました。
もちろん、不妊の原因は女性ばかりではありません。
男性の年齢が上がると
精液の量、濃度、精子運動率、正常形態精子が
減少していくことがわかっています。
無精子症の男性は1%もいて、男性不妊も多いのです。
残念ながら、それを受け入れられない男性も多いということでした。
25年間凍結保存された受精卵を母親に移植
無事出産に至った、というニュースも伝えられました。
日本では1980年代後半から、晩婚化・晩産化が進んでいます。
また、生殖補助医療の進歩は、目を見張るものがあります。
「子どもを産むということについて」
は、いろいろな意見がありますが
ヒトとしての「妊娠・出産」には
旬の時期があるというのは事実です。
次回は、第2子不妊についてのお話です。