2017.09.05ゆる日記
鼻の手術、なめたらいかんぜよ~その2~
突然ですが
「固有覚」って聞いたことはありますか?
「感覚」とは、からだの外から受け取る刺激のことを言います。
みなさん、よくご存じの
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」は「五感」
その「五感」以外にも
「固有(受容感)覚」と「前庭覚」という大事な感覚があります。
受け取った感覚情報を、頭の中で整理統合して
うまくからだを動かし、コントロールしたり
自分のからだが、どんな姿勢で空間のどこにあるのか(ボディイメージ)
周りとはどういう位置関係にあるのかを知るためにも必要な感覚だそうです。
イラスト出典:作業療法士の立ち場から感覚統合理論の視点で発達障害を理解する
イラスト出典:感覚統合療法とその部屋のあり方について
ところが,その働きが未熟だったり、未発達だと
受け取った感覚がうまくまとめられないので
日常の無意識の動作の躓き(つまづき)として現れるようです。
たとえば
- 細かい動作が苦手
- 力加減の調節が難しくて動作が乱暴
- 何かにぶつかったり転んだりしやすい
- 動きをまねするダンスなどが苦手
- よじのぼったり,しがみついたり,踏ん張ったりなど,身体を動かす遊びが苦手
- 鉛筆や洋服や爪ををかむ
- 自分で自分をたたいてしまう
- 授業中など椅子に座っているとき、椅子を前後にロッキングする
- 歩くとき、必要以上にどしどし音を立てるように歩く
- 手足を動かす時、それらを見ながらでないとうまく動かせない
などの困りごとが考えられます。
ここでエピソードをひとつ。
私が20代前半の、まだうら若き乙女(笑)の頃でした。
サッシの窓枠に置いた自分の左手指に気づかずに
右手で窓を閉めてしまって(しかもまあまあのスピードで)
思い切り、指の先を挟みました。
おかげさまで、皮膚は破れなかったので
とりあえず、しばらく様子をみていましたが
腫れがおさまった後も、しつこく痛みが残るので
レントゲンを撮ってもらったら
「痛かったやろ。骨折れてるで」
って言われた。
つまり、ですね。
ちゃんとできる人には、信じられないでしょうけれど
からだの地図がきちんと出来上がっていないので
左手の位置情報を、脳が認識してないために起こった事故なわけですよ。
言われてみれば
「チョウチョ結びが苦手」とか
「コンビニのおにぎりのパッケージを海苔と一緒に破る」とか
「家の中で、壁や柱にぶつかりながら歩く」とか
自分の不器用な事例には事欠かないわけです。
「感覚統合療法」について勉強するまで
そんなこと知らなかったのですけれど
もう、見事に、いろいろ、当てはまりまくりでした(”◇”)ゞ
で、なに?
鼻の手術と、感覚の鈍さに何の関係があるの・・・って話ですが
ケガの原因はさておき
要するに、私は骨折して、指が腫れ上がるくらいの時でも
「まあ、挟んだから痛いわな・・・」と数日様子を見るくらい
疼痛閾値(いきち)~痛みを感じ始めるポイント~が高いタイプなのです。
そんな私ですら、二度と受けたくないくらい
副鼻腔炎(蓄膿症)の手術の痛みは強烈だった・・・と言いたかったのです。
「感覚統合」は赤ちゃんの発達に重要なので
また、改めて取り上げたいと思いますが
ここで、本題に戻って
鼻の手術の「何がそんなに痛かったのか」をお話します。
続く・・・。