2017.10.09ゆる日記
シマウマに縞模様があるわけ ~その1~
シマウマの縞模様には、どんな効果があるのでしょう?
このナゾは、ダーウィンの時代から
ずっと研究者を悩ませてきたそうです。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/8b7bee63-667x500.jpg)
またしても、
私の大好きな(どんだけNHK好きやねん)
「ダーウインが来た」の受け売りですが(;”∀”)
知っていれば、いつかお子さんに質問された時
大人の面目を保てるとオモイマス
天敵から身を守るカモフラージュ説
タテヨコのシマ模様が複雑に重なり合うと
一頭一頭の見分けがつきにくくなる。
肉食獣は狙いを絞り込めないと、有効な攻撃が出来ない。
シマウマは、群れることで
縞模様のカモフラージュ効果を高め身を守っている。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/871afdaa-s.jpg)
ところが、最新の研究で
縞模様のカモフラージュ説は
ライオンに対しては、効果がないことがわかりました。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/vumbi-lions-maasai-killed_79151_990x742_600x450.jpg)
ライオンの網膜は、解像度が人間の1/3くらいしかないので
獲物がただ群れるだけで、輪郭がぼやけて見分けにくいのだそうです。
要するに、ライオンにとっては
「縞模様があろうがなかろうが一緒」ってことです。
これは、「動物の目の見え方が人間と同じ」
いう前提で考えていたため、起こった間違いだそうです。
ちなみに、輪郭がはっきりわからなくても
獲物を狩ることが出来るのは
聴覚や視覚などを総動員しているからだそうですよ。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/animal_lion_female.png)
そもそも、シマウマは、縞模様がなくても
身を守る術を持っています。
(どの動物にも切り札があります)
仲間と一緒にいることによって
敵をいち早く見つけて、逃げることが出来ますし
蹴られれば、最悪、死ぬ危険もあるほどの
強力な「後ろ足キック」という武器があります。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/o0480048113010590729.jpg)
からだ冷却説
サバンナの動物たちは、強い日差しの中で
水浴びしたり、草木の下に隠れたり、木の上に登ったり
さまざまな暑さ対策をしている。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/b4bfbc53251c5fa49cf487ad3fe6dafe_s.jpg)
ところが、シマウマは、
炎天下でも、割と平気で過ごしていることから
縞模様に冷却効果があるといわれてきた。
![](https://arashi-josanin.com/wp-content/uploads/2017/10/reikyaku_spray.png)
実際、サーモカメラで見ると
黒い縞は温度が高く
白い縞は温度が低いのがわかります。
太陽熱の吸収の差があるため温度差が生じるのです。
その温度差が、シマウマの体の表面に風を起こして
からだを冷やす効果があるというのです。
(だったら、全身”白”にすれば、もっと涼しいやん)
装置を使って検証したところ
空気の流れは確認できましたが
残念ながら(当然ながら、というべきか・・・)
縞模様が起こす程度の、かすかな風には
「冷却効果」は全く認められませんでした。
広大なサバンナに吹き渡る「風」のほうが
よっぽど、体温を下げてくれます。
も
も違う、となると
どんな理由なんでしょうか。
次回「白黒」つけますよ。