2018.04.23あかちゃんのこと

何を基準に選ぶのか?

『寝返り』『はいはい』『歩行』

『道具を使う』

『からだを使ってスポーツや労働をする』

運動発達の順序は今も昔も同じですが

生活のしかたは、社会の変化とともに大きく変わります。

古くは産業革命。

そしてアナログからデジタルへ。

大人の生活環境は、大幅に変わり

それに伴って、子どもの育つ環境も

昔とはずいぶん違っています。

 

 

おもちゃ売り場には

「可愛い~ 欲しい」と

大人が飛びつきたくなるような

月齢に合わせた、たくさんのおもちゃが並んでいます。

赤ちゃんの成長発達段階を超えて

遊ぶことができる遊具もあります。

たとえば

座りながら移動できるベビーウォーカー。

ジャンプして遊ぶことができるジャンパルー。

赤ちゃんが嬉しそうにしているのを見るのは

おとなもまた、嬉しいものです。

その反面

『赤ちゃんが今、自分でできること』

を、飛び越えてしまう遊具は

赤ちゃんにとって必要な筋肉を

育てる機会を奪ってしまうことになります。

お母さんの負担を減らす便利なものは

赤ちゃん目線で考えると、良くない影響を与えることも・・・。

 

姿勢の不十分さや運動の弱さは

ある程度大きくなってからハッキリしてきます。

本来、前段階の乳児期に獲得されているはずの

必要な課題をスキップしたまま成長した子どもたちは

転び方を知らなくて大けがをしたり

からだが硬くて和式トイレで座るような姿勢が取れなかったり

かと思うと、背中ぐにゃ、朝からあくびで

椅子に座っていられなかったり

ちょっと歩くと疲れてしまったり・・・。

 

おもちゃだけではなく、育児グッズは山ほどありますが

『見た目の可愛さ』

『レビューの高さ』

だけを基準にするのは、ちょっと心配です。

「大人にとって便利で楽ちん」が優先されていませんか?

乳幼児期の子どものからだや発達を知って

『赤ちゃん目線』で賢く選択いたしましょう。

結果的に赤ちゃんの成長を妨げるものは、避けたいですね。

 

抱っこひもに関する興味深い記事がありました。

ぜひ、参考になさって下さい。

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