2018.07.20ゆる日記

日々是好日

西日本を襲った豪雨から2週間。

各地が甚大な被害を被りました。

20日現在で亡くなった方は225人。

まだ行方の分からない方もいらっしゃいます。

ブログ更新にあたって

どんな言葉を選べばよいのか

何をどう書けばよいのか

逡巡しているうちに、2週間が過ぎました。

厳しい暑さも加わり、被災地の方々はこの2週間を

どのような思いで過ごされていたのかと思うと胸が痛みます。

先日、MBSの番組 ちちんぷいぷい

『昔の人は偉かった』のコーナーで

京都 東林院の精進料理が紹介されていました。

臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺の広大な敷地内には

46もの個別の坊があり、その一つが東林院。

樹齢300年の沙羅双樹の銘木で知られます。

東林院の住職西川玄房和尚さんは

精進料理の本も多数執筆されていて

体験道場「添菜寮」で

精進料理体験教室を開かれているそうです。

「精進料理とは単に肉や魚を避ける“不殺生”の料理ではありません。
 野菜や果物であっても感謝の意を表すために
 食べ物を生かすことが大事なのです。
 また、近場で採れる旬の素材を使うことで、
 日本の豊かな風土で育まれた味を楽しめます」

 
と和尚さん。
 
「食も修行のうち」という禅の教えが生きています。

 

『精進』という言葉を調べると

 雑念を去り、仏道修行に専心すること。
 一定の期間行いを慎み身を清めること。
 肉食を断って菜食をすること。
 一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。

とありました。

「仕事も、遊びも、その時に集中する。

 余計なことは考えず

 今、行っていることのみに集中する」

という和尚さんの言葉が印象的でした。

災害大国日本。

特に、ここ数年の気候の変化は予想を超えています。

天災だけでなく、突然命を奪われる事件も相次いでいます。

私たちは、もう、どこにいても安心できないようです。

 

「電気」「ガス」「水」そして「3度のご飯」

なにより「いのち」は

決して、あって当たり前ではない。

「健康」だって、いつ失うかもしれない。

 

災害に備えるとは、モノだけでなく

日々の生活を、もう一度見直す作業でもありますね。

どんなことであれ

目の前のことに全力を尽くすこと

限りあるすべてのことに感謝をすること

「いま、ここを生きる」

改めて、考えさせられました。

 

被災者の方々の思いやご苦労は

身をもって体験しないとわかるはずもなく

軽々しいことは言えませんが

どうぞ、できるだけ早く

穏やかな毎日を取り戻していけますように。

 

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