2019.01.13研修会のはなし
じょさんし大学
昨年、2018年10月から、みのおママの学校主催の
『じょさんし大学』という講座に参加しています。
私は、28年間、病院で働きましたが、病院は本当に忙しい。
やらないといけないことが、いっぱいあります。
医療センターの周産期病棟だと、ハイリスクの方も多いですし
少子化で、産科単独では病棟運営を維持できないため
混合病棟の病院も多く、他の病気の方も、たくさん入院されています。
つまり、助産師だからといって「出産」だけに付きっきりなることが出来ません。
特に夜勤業務は、通常3人で、すべての業務を担います。
陣痛に耐えている妊婦さんから
「そばにいて」と白衣の裾をつかまれて
でも、ずっと、そばで寄り添っていられない辛さ。
命を守る重圧に押しつぶされそうになりながら
毎日、毎日、事故をおこさないように神経をすり減らしながら
一方で、多忙な業務に追われて、ゆっくりケアが出来ないジレンマに悩む。
出産で疲れたお母さんに
おっぱいで困っているママと赤ちゃんに
あれもこれもしたいのに、時間がない・・・。
2016年度の統計です。
日本で助産師免許を保有し、就業している人は39,613人。
就業場所は約60.3%(23,877人)が病院、26.8%(10,625人)が診療所です。
(※診療所とは、入院設備がない外来専用、あるいは 19ベッドまでの設備のもの)
(厚生労働省医政局看護課調べより引用)
分娩を扱う開業助産師の数は少なく
多くの助産師は、病院や診療所で働いています。
日々仕事に忙殺されながらも「助産師」としての役割を果たそうと
多くの若い助産師さんが「じょさんし大学」に参加されています。
若い後輩が、頑張っている姿を見ると本当に嬉しいです。
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みのおママの学校の代表、谷口陽子さんのプロフィールを紹介します。
「日本の子育て環境を世界トップ10に引き上げます!」をミッションに
2016年4月にみのおママの学校を設立。助産師が中心となった子育て
環境づくりを箕面市で成功させ、全国に広めたいと考えている。
「ママも仕事もプロフェッショナル」というタイトルの連載をもつなど、
勤務助産師・経営者・子育てママの3つの顔をもつパワフルウーマン。
2016年に、3人の仲間と「みのおママの学校」を設立されて
わずか1年の短期間で、第1期「じょさんし大学」を、2017年4月に開校。
この4月から、日赤看護大学 広尾キャンパスで始まる
東京第5期「じょさんし大学」も、すでに満席で募集停止になるほどの人気です。
本当にびっくりするような企画力・行動力です。
妊娠前から、出産後、子育てまで
直接的、間接的に、母子にかかわる仕事はたくさんあります。
もちろん父親を含めた家族への支援も欠かせません。
それぞれの分野で、それぞれの専門家や、民間・一般の方々が、支援を行っています。
たとえば、医療系では、医師・保健師・看護師・栄養士・療法士(理学・作業)
成長のサポートでは、保育士・教諭・カウンセラー
公的支援を含め、児童福祉に携わる仕事・・・などなど。
その中で、助産師(midwife)は
思春期から更年期まで、女性のライフサイクルすべてに関わり
妊娠・出産から子育て期を継続的に支援できる職業です。
かつ地域の中での、家族の支援・健康・教育にも大きな役割を担っています。
いろんな場所で、いろんな立場で
助産師の仲間が頑張っているのをみると、自分も励まされます。
まだまだ勉強不足の私。
2019年も、しっかりインプットし、アウトプットします。
寄る年波に負けないように、体力作りも頑張るぞ~