2018.11.08あかちゃんのこと
赤ちゃんの寝かせ方
おとなの背骨は「S字カーブ」と呼ばれ、
横から見ると、なだらかにカーブしています。
カーブの部分は首と腰です。
でも、赤ちゃんの背骨は、大人とは違います。
赤ちゃんの背骨は「Cカーブ」と呼ばれ
アルファベットの「C」のように丸まっています。
子宮の中の赤ちゃんも丸くなっていますね。
赤ちゃんの背骨は成長に伴って、CカーブからS字カーブへ変化していきます。
赤ちゃんの首が据わるのは、生後3~4ヶ月頃。
この時期に背骨の首部分にカーブができ始めます。
生後7~8ヶ月頃にお座りするようになると、腰のカーブができ始めます。
おとなと同じようなS字カーブが出来上がるのは、10歳くらいと言われています。
さて、子宮の中はほぼ無重力。
ところがこの世に生まれた赤ちゃんは、いきなり重力の洗礼を受けます。
「かたい布団の仰向け寝」は
背中を引き伸ばされてCカーブが保てないので
赤ちゃんにとっては、決して楽な姿勢ではありません。
「狭い子宮からこの世に生まれ出て
のびのび大の字で寝ていて気持ちよさそう・・・」
と思うのは、おとなの視点だから。
赤ちゃんの背骨は「Cカーブ」
そう、赤ちゃんは、丸くなりたいのです
でも、筋肉が未熟な赤ちゃんは、自分では丸くなることが出来ません。
おとながCカーブを守って、丸い姿勢を整えてあげましょう。
まずは寝床。
たとえば授乳クッションを利用する方法です。
足元が下がると、足が引き伸ばされてしまいますので
足元には、バスタオルなどを置いて土手を作ります。
また、深く沈みこんで首が曲がり過ぎないように
授乳クッションのくぼみは、タオルなどで高さを調整します。
その上から、バスタオルで全体を包み込みます。
出来上がりを横からみたところです。
そこに寝ている、生後3日目の赤ちゃん。
入院中のお母さんに、赤ちゃんモデルをお願いしました。
(脚の位置を確認してもらうために、わざと足は出して撮影しています)
横向き寝をすると、こんな感じになります。
きれいなCカーブでぐっすり眠っています。
とっても可愛いですね(*^-^*)
不安定な時は、このようにロールタオルなどで支えましょう。
頭のゆがみを防いで、横ネンネに慣れるためにも
左下寝・上向き寝・右下寝と
授乳毎に姿勢を変えて寝かせてあげて下さいね。
なお、授乳クッションは高さがありますから
生後すぐからのまる抱っこ・まるねんねをしていない場合で
反りの強い赤ちゃんをまる寝床で寝かせた時に
反り返って頭側にずり落ちる事があります。
十分気をつけて、周囲との段差を埋める工夫をして下さい。
籠の中にまる寝床を作ってみるといった方法もあります。
腹ばい練習をする時は、かたい布団で行いましょう。
乳幼児突然死症候群を防ぐための
「かたい布団で仰向け寝」については
赤ちゃんのあたまのゆがみ~その1~ にまとめています。