2017.04.17あかちゃんのこと
楽だから反ってる?
赤ちゃんが反って寝ていると
「きっと、この姿勢が楽だから、こうしてるんだね」
って思っていませんか?
「楽」だから反っているのではありません。
「反る」しか出来ないから、そうしています。
お顔、のぞいてみて下さい。
リラックスして気持ちよさそうに眠っていますか?
眉間にしわが寄って、つらそうにしていませんか?
眠りが浅くありませんか?
まるまる育児についてでお話ししているように
首が据わるまでの赤ちゃんの背骨はCカーブです。
丸くなって眠るのが楽な姿勢です。
残念ながら、反っている子は、丸くなることが出来ません。
でも、例えば、
~赤ちゃん、反る~などのワードで、グーグル先生に聞いてみて
「お母さんの体内で、丸まった姿勢のまま多くの時間を過ごした赤ちゃんは、
誕生と同時に体を伸ばすことが可能になります。
丸まった姿勢から解放されて伸び伸びできて、楽ですね」
「個性だから、ほっといてもだいじょうぶだよ」
なんて、書かれていると
「そうだよね~」
と思うお母さん、ご家族は多いかもしれませんね。
でもね。
子宮の中で、丸まった姿勢をとれていない赤ちゃんがいること
「誕生と同時に体を伸ばすことが可能」なのではなくて
「重力にあらがうだけの筋力がない」ので、
引き伸ばされているだけということ
ぜひ、知ってもらいたいのです。
新生児は、頭や骨盤を正面に向けて保つことが出来ません。
重力に抗して「頭」「手足」「体」を支える力がないからです。
新生児期の体軸はまだ、まっすぐに整っていないのです。
私たちは、常に重力の影響を受けています。
姿勢を保つには、重力はとても重要な要素となります。
ヒトは「腹這い」「四足歩行」「二足歩行」
と、重力に拮抗する進化を経てきました。
赤ちゃんの成長・発達も同じです。
寝返り、腹ばい、はいはい、たっち、あんよ。
赤ちゃんは身体を丸めることから、
少しずつ、身体を伸ばすことにシフトしていきます。
そのために筋力や骨を育て、体の動かし方を学んでいきます。
「ほっといたら」ダメですよ。
赤ちゃんがお腹にいる時から
そして、生まれたらすぐに
赤ちゃんの体軸が、しっかりした柱となるように
しなやかで柔軟な体と動きを獲得できるように
環境を整えて、お世話していきましょう。
インターネットの情報は玉石混淆です。
鵜呑みにしないように、自分で考えることが必要です。
お子さんの発育・発達を勉強したい方
おススメです。